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【新聞に喝!】「言葉狩り」になっていないか…表現の自由と問われる「節度」 ノンフィクション作家・門田隆将

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【新聞に喝!】
「言葉狩り」になっていないか…表現の自由と問われる「節度」 ノンフィクション作家・門田隆将

神戸市の書店店頭に並ぶ「絶歌」(頼光和弘撮影)

 これは、百田氏自身の言によれば、出席者から「沖縄の人やメディアの意識は厄介(やっかい)だ」と問われ、「厄介やなあ、(沖縄の2紙は)つぶさんとなあ」と冗談めかして答えて、笑いが起こったものだったそうだ。一方、記者たちは、ドアに耳をつけ、いわば盗み聞きした上で、この発言を報じた。その会議での自民党議員たちの発言も併(あわ)せ、〈異常な「異論封じ」〉〈言論統制の危険な風潮〉といった過激な論調が並んだ。言論封じというなら、百田氏は一部発言を抜き書きされ、まさに「自由な言論」を侵されたことになる。

 また14日には、沖縄に持ち込まれる埋め立て用土砂を規制する条例が沖縄県で成立したことをめぐって、「もう、そんな連中は放っておいていいと思うが、いかがでしょうか」と菅義偉官房長官に質問した時事通信の記者が他紙から問題にされ、更迭(こうてつ)された。編集局長は「(不適切な表現で)沖縄県民をはじめ議会関係者ら皆様に不快な思いをさせたのは極めて遺憾」という異例のコメントを出した。

 沖縄問題への自由な発言や質問はできなくなりつつあるのだ。逆の意味で、まさに言葉狩りと自由な言論への圧力が続いているといえる。

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