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【外信コラム】ソウルからヨボセヨ 受難の日本大使館

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【外信コラム】
ソウルからヨボセヨ 受難の日本大使館

 ソウルの日本大使館が引っ越しする。現在の建物を取り壊し新築するためだ。完成は2020年でそれまでは近くのビジネスビルに仮住まいする。今の建物は日韓国交正常化(1965年)から5年後の70年に建てられたが、その歴史は“受難の歴史”だった。

 最大の受難は1974年の在日韓国人による大統領狙撃で大統領夫人が亡くなった文世光事件。反日デモに乱入され、屋上の日章旗が引きずり降ろされ、玄関の看板がたたき割られた。

 次は近年、正門前に反日団体が設置した慰安婦記念像。地元区役所が許可していない歩道上の不法施設で、かつ外国公館に対する侮辱・嫌悪物は国際法違反のはずだが韓国政府は知らん顔を続ける。おかげで大使館は一年中、反日デモにさらされている。

 外国公館前の至近距離の集会・デモは不法なのに放置状態だ。その結果、これまで大使館には火炎ビン、生卵、糞尿(ふんにょう)、首を切った血だらけの鶏…あらゆるものが投げつけられ、小型トラック突入もあった。

 外国公館を保護できないとは国の品格にかかわるはず。日本への“甘え”でもある。朴槿恵大統領は「非正常の正常化」が就任時の国民への公約だった。新築を機に日本大使館前の不法・非正常をぜひ正常化してほしいものだ。(黒田勝弘)

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