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【産経抄】7月18日

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【産経抄】
7月18日

 「オオカミが来たぞ」。来る日も来る日もこう叫んで村人たちを脅かした少年は、やがて誰からも相手にされなくなる。有名なイソップ童話の一話だが、衆院を通過した安全保障関連法案をめぐる朝日新聞の記事を読むとつい連想してしまう。

 ▼17日付朝日社説は「民主主義、立憲主義がこのままでは壊されてしまう」と書き、投書欄では22歳の大学院生が「70年前の教訓と民主主義に別れを告げようとしている」と訴えていた。初めて読むのに既視感がある。

 ▼「事実上の『解釈改憲』」「憲法の平和主義路線の根本的な転換」。これは安保関連法案に対する指摘ではない。国連平和維持活動(PKO)協力法が成立する直前、平成4年6月3日付の朝日の1面記事である。朝日の批判とは裏腹に、昨年の内閣府調査では9割強の国民が自衛隊のPKO参加を支持している。

 ▼第1次安倍政権時代の18年12月、改正教育基本法と防衛庁を「省」に昇格させる改正防衛庁設置法が成立したときには、朝日は社説で嘆いた。「長く続いてきた戦後の体制が変わる」「日本が次第に軍事を優先する国に変わっていくのではないか」。

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