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【産経抄】立派な中国憲法 7月15日

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【産経抄】
立派な中国憲法 7月15日

 わが「日本国憲法」に負けず劣らず、「中華人民共和国憲法」にも、立派な条文が並んでいる。たとえば、第33条は、「国家は人権を尊重し、保障する」としている。

 ▼もともと中国の憲法には、「人権」の概念はなかったという。きっかけは、1989年6月4日の天安門事件だった。民主化を求める市民や学生が、解放軍に無残に殺された事実に、世界は衝撃を受けた。

 ▼西側諸国から人権弾圧を厳しく批判され、経済制裁を受けた中国政府は2年後、「中国の人権状況」と題した白書を発表する。中国が人権問題に強い関心を持っていることをアピールするのが狙いだった。かくして、人権の規定が、2004年の憲法修正の際に付け加えられることになった。

 ▼さらに、第37条には、「公民の人身の自由は、侵犯を受けない」ともある。ただ残念なことに、「法に基づく統治」を唱えてきたはずの習近平政権に、憲法を順守する姿勢はまったく見えない。公安当局は先週後半から、全国各地で人権派弁護士やその関係者を連行している。いずれも合法的に、弱者の保護に努めてきた人たちである。

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