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【産経抄】約束の重みの違い 7月7日

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【産経抄】
約束の重みの違い 7月7日

 韓国の文化にくわしい小紙の大野敏明記者によると、韓国語は他の外国語に比べて、学習しやすい言語らしい。というのも、日本語と文法はほぼ同じ、ニュアンスもよく似ているからだ。

 ▼意味も発音も同じという言葉も、少なくない。たとえば「約束」は、韓国語でも「ヤクソク」である(『日本語と韓国語』文春新書)。ただし、その言葉のもつ重みには、大きな違いがあるかもしれない。

 ▼長崎県の軍艦島や静岡県の韮山反射炉など、「明治日本の産業革命遺産」の世界文化遺産への登録がようやく決まった。ただ、後味の悪さが残る。先月の日韓外相会談では、両国が協力することで合意していた。日本は約束を守り、韓国が推薦する「百済の歴史地区」を支持した。ところが韓国は、日本の遺産の一部が「強制労働」の現場だったと主張して、審議を紛糾させる。

 ▼結果的に、日本が譲歩する形となった。すでに、軍艦島をナチス・ドイツによる強制収容所になぞらえる動きも出ている。「歴史戦」にも利用されるだろう。韓国政府は国民に、「外交の勝利」を大いにアピールしているようだ。

 ▼しかし、韓国の国益にとって、実は大きなマイナスではないか。いかに日本人がお人よしでも、今後は韓国のヤクソクを信じる愚は冒さない。日韓関係改善の芽がつまれて、困るのは韓国のはずだ。

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