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【主張】新幹線火災 乗客の協力が惨事を防ぐ

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【主張】
新幹線火災 乗客の協力が惨事を防ぐ

 東海道新幹線は昨年、開業50周年を祝った。国土交通省によれば、開業後初めての、新幹線の列車火災事故である。

 71歳の男が走行中の車内で可燃性の油をかぶって焼身自殺し、巻き込まれた女性も亡くなった。26人が救急搬送され、ダイヤは大きく乱れた。

 神奈川県警が殺人と現住建造物等放火容疑で調べている。「世界一安全な乗り物」といわれる新幹線だが、悪意の犯行を防ぐ手立ては難しい。来年に主要国首脳会議(サミット)、5年後には東京五輪の開催を控え、テロの標的となる恐れもある。事件は、どんな教訓を残したか。

 今回の事件ではまず、無関係な乗客を巻き込んだ身勝手な犯行を憎むべきだ。一方で悲惨な状況下にあって、運転士は前後のトンネルを避けて列車を停止させ、自らも負傷しながら消火した。

 乗客らは混乱の中でパニックに陥らず、互いに助け合いながら後方の車両に移動した。こうした勇気ある冷静な行動がなければ、被害はさらに拡大したろう。

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