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【話の肖像画】ピアニスト・小山実稚恵(5)

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【話の肖像画】
ピアニスト・小山実稚恵(5)

宮城県石巻市を訪れ、小学生にピアノ演奏とお話を届ける=平成23年6月14日

 現実はあまりにも厳しく、こんな理不尽があっていいのかと思うことに直面しながらも、そこには、いつもと同じことができることを示そうとし、懸命に生きる姿がありました。そして少し時間がたち、ほんのわずかではあるけれど癒えたときに、思いや心の動きに変化が表れ、行動がさまざまに分かれてくるとも思わされました。「立ち止まってはいけない」「進んでいかなければ未来が開けない」と感じました。

 人はどれだけの出あいがあり、どこにきっかけがあるのでしょう。何かと巡りあい、そこから何が起きるのか。どこかに心を動かすものがあるかもしれない。次へとつながっていくドキドキが何であるかは人それぞれに違います。その一つが音楽であれば。私のピアノが何かの始まりになることがあればと願っています。

 〈8月には仙台市で体験型イベント「こどもの夢ひろば“ボレロ”」を開催し、ゼネラルプロデューサーを務める〉

 子供たちが自ら大好きな何かに出あうきっかけの場になればと考えました。小太鼓の小さな音をきっかけに、壮大なオーケストラの響きへとつながっていくラベルの「ボレロ」を演奏するコンサートを中心に据えました。

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