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【正論】自衛官に力与える「安保」審議を 帝京大学教授・志方俊之

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【正論】
自衛官に力与える「安保」審議を 帝京大学教授・志方俊之

≪「事に臨んでは危険を顧みず」≫

 現行の法律でも、自隊の管理下にある市民を守るためなら武器使用は可能である。しかし、管理下にはいないが、自隊から3ブロック離れた街角に日本人を含む民間人が助けを求めている場合はどうするのか。自隊の管理下にはないからと見殺しにできるのか。果たして国民はそんな自衛隊を望んでいるのだろうか。

 これまでの海外活動で、自衛隊に死傷者が出なかったのには「運」もあるだろうが、必ずしもそれだけではない。

 自衛隊は現地で遭遇する状況よりも厳しい訓練をしている。訓練で汗をかき、実任務で血を流さないようにと努めているのだ。その厳しい訓練ですでに1851柱の殉職者を出している。

 自衛官だけではない。海上保安官は日本の海を守るため何人も殉職している。PKOでは警察官も殉職した。イラクでは2人の外交官が殉職している。このような若者たちの命によって国民の安全と生活が守られているのだ。

 自衛官である以上、リスクは当然ある。だからこそ自衛官は「事に臨んでは危険を顧みず、身をもって責務の完遂に務め、もって国民の負託に応える」と入隊時に宣誓しているのである。(しかた としゆき)

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