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【正論】自衛官に力与える「安保」審議を 帝京大学教授・志方俊之

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【正論】
自衛官に力与える「安保」審議を 帝京大学教授・志方俊之

 PKOだけではない。その直前に行われた海自による「ペルシャ湾掃海派遣」は、湾岸戦争終了後に自衛隊法に基づく通常の任務として行われた。他国の掃海隊が処理できずに最後まで残留していた危険きわまりない34個の機雷を処分した。うち29個は水中処分隊員が機雷に近づき手作業で処分したのだった。

 わが国は湾岸戦争では130億ドルの資金協力を行ったが、戦後とはいえ、「危険を共有する」海自の行動こそが国際社会の高い評価を受けたのである。

 最も困難だったのがイラク人道復興支援活動だったのではないか。サマワという「非戦闘地域」での活動であったが、宿営地にロケット弾が落下したり、路肩爆弾で陸自車両が攻撃されたり、空自の輸送機が携帯対空ミサイルの脅威にさらされたこともあった。

≪高く評価したい法整備≫

 自衛隊員に死傷者が出なかったのは現地部隊が指揮官を中心に全員が規律を守り、団結して士気高く行動したこと、そして「運」が良かったからである。決して「イラク人道支援・安全確保特別措置法」の緻密さが現地の安全を守ったわけではない。

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