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【話の肖像画】女優・樹木希林(2)テレビの最前線を駆け抜けた

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【話の肖像画】
女優・樹木希林(2)テレビの最前線を駆け抜けた

若いころから老け役が多かった=昭和50年

 〈その後、「時間ですよ」「寺内貫太郎一家」「ムー一族」と人気ドラマへの出演が相次ぐ。特に30歳前後での老け役は話題を呼んだ〉

 あれはね、たくさんテレビに出てくたびれちゃったから、縁側でひなたぼっこしてるようなばあさんの役にするって、自分で決めたの。楽したいと思ったらとんでもない。そのおばあさんが一番動き回る役になっちゃった(笑)。

 脚本の向田邦子さん、演出の久世光彦さん、それに堺正章さん、西城秀樹さん、郷ひろみさんといったスターたちとわーっと駆け抜けてったって感じね。そのころの向田さんの脚本は隙間だらけで、それを久世さんが「このシーンはあんたが何とか」って、穴埋めみたいにして私らを動かした。それが今の財産にはなってるなと思います。

 ただ私はもう最初から邪道の方だから、いつやめてもいいわよって感じだった。早くちっちゃな家を買ってローンを返しちゃいましょ、なんてね。算数はできなかったけど、ローンの計算はできたのね。(聞き手 藤井克郎)

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