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【iRONNA発】先進国で最悪レベル「子供の貧困」 なぜ豊かな日本で解決できないのか

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【iRONNA発】
先進国で最悪レベル「子供の貧困」 なぜ豊かな日本で解決できないのか

豊かな日本社会で進行する子供の貧困は、社会全体で考える喫緊の課題である=神奈川県横須賀市の児童相談所 (本文とは関係ありません)

学力以前の「不利」

 このような厳しい経済状況は子供たちにどのような影響を与えているのであろうか。注目を浴びているのは学力の問題だろう。全国学力テストでも、低所得世帯の子供の学力が低いことが分析されている。

 だが、筆者の児童相談所での臨床経験からすると、学力以前の段階ともいえる健康、食生活、親子関係などで不利な状況を背負う子供も多いことを伝えなければならない。

 さらに、貧困家庭の収入が低いのは親たちが働いていないからではない。ほとんどがワーキングプアであるからだ(日本の子育て世帯の失業率は先進国の中で最も低い)。

 ある工場で働くシングルマザーは収入を増やすため、昼間から少し単価の高い夜間に勤務時間をシフトさせたが、その結果、近隣から育児放棄していると通報された。筆者が経済状況を聞くと、母親の選択に共感せざるを得ない気持ちが湧いてきて、子供の危険性に対する判断との間で自分自身が板挟みになってしまったこともある。

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