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【美しき勁き国へ】日本を立て直す使命 櫻井よしこ

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【美しき勁き国へ】
日本を立て直す使命 櫻井よしこ

 安倍晋三首相の訪米は大きな成功だった。日米ガイドラインの見直しによって、首相の持論である戦後体制からの脱却に一歩近づいた。そこに、祖父、岸信介以来の信念を見る気がする。

 国家の基盤である軍事の分野に存在した日本の大きな空白が埋められたことにより、日米同盟は新しい次元に入ったと言ってよいだろう。それは、まだ不十分ながら日本が国家として、信ずる処(ところ)に従ってより幅広い活動ができるようになるということでもある。日米は環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)でも合意形成に向けて決意を確認し合った。

 こうして「かつての敵対国が不動の同盟国」になったと謳(うた)い上げた日米両国を最も苦々しく見つめているのが日米会談の陰の主役、中国ではないか。ガイドラインの見直しと経済を超えて民主主義や法の遵守を基盤とする透明性の高い世界の構築を目指すTPPの早期合意に向けての日米の決意が意味するものは、幾十年もの間受け入れられてきた政治上、あるいは安全保障上の価値観を覆すような決定的変革がもたらされようとするとき、責任ある国家はこれに対して無関心の態度を取ってはならない、無関心でいれば結局、日本も米国もその対価を払わされる、打倒され従属を強いられる国々の利益は日本の利益であり、米国の利益であるということを、日米両首脳が強く認識しているということだ。

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