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【外信コラム】赤の広場で ジョージアといえば…

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【外信コラム】
赤の広場で ジョージアといえば…

 「ジョージア」といえば米国の州名か、缶コーヒーの銘柄を思い浮かべる人が多いのでは…。

 日本政府が4月22日施行の法律で、旧ソ連グルジアの国名表記をジョージアと改めた。ロシア語に基づくグルジアでなく、英語表記にのっとったジョージアに変えてほしい-という同国の要望を受け入れたのだ。

 現地語では自国を「サカルトベロ」と称し、国連に登録されている国名はジョージア。日本では、この国の事情がロシア・ソ連経由で伝わったこともあり、グルジアが使われてきた。2008年にロシアと当時のグルジアが軍事衝突後、同国の親欧米政権が「脱ロシア・ソ連」の一環で、ジョージアへの変更を日本などに求めた経緯がある。

 実際、国連加盟国の9割はジョージアと呼んでおり、グルジアは少数派。ただ、長年用いてきたグルジアをジョージアに切り替えるのには、やや当惑がある。ジョージア人、ジョージア語、ジョージア料理、ジョージア正教会…。ある日本外交官は「親欧米政権のウクライナも、英語流にユークレインにしてくれと言ってきたらどうする」と苦笑する。

 「気分はジョージア」。かの国に出張するたびに訪れる研究所1階に何のしゃれか、こんな缶コーヒーのポスターが張られていたのを思い出す。(遠藤良介)

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