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【子供たちに伝えたい日本人の近現代史】(99)「安保騒動」一気に鎮静化 低姿勢が奏功、だが忘れられる改憲

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【子供たちに伝えたい日本人の近現代史】
(99)「安保騒動」一気に鎮静化 低姿勢が奏功、だが忘れられる改憲

「安保騒動」の後に発足した池田勇人内閣。「低姿勢」に加え初の女性閣僚、中山マサ厚相(前列左から3人目)の起用も好感された。2列目左端が大平正芳官房長官=昭和35年7月

 このため池田政権は安定感を増し、経済政策優先で日本は高度経済成長へと邁進(まいしん)する。だがその一方で鳩山一郎、三木武吉、岸信介らが自民党結党時に「党是」とした憲法改正や「国の守り」の論議は、次第になおざりにされていく。(皿木喜久)

                   

【用語解説】民社党結成

 左派主導の過激な反米、反安保姿勢に反発する社会党の西尾末広派と河上丈太郎派の一部は昭和35年1月、離党し民主社会党を結成した。反共と議会制民主主義を掲げ、衆参54人でスタート、委員長に西尾が就いた。

 安保後、社会党を徹底批判することで党勢拡大をはかったが、その社会党の浅沼稲次郎委員長が刺殺されて矛先が鈍ったことや、安保改定に対する姿勢があまり明確でなかったことなどから、11月の総選挙で惨敗、その後も飛躍はならなかった。

 岸信介首相の側近だった福田赳夫(後に首相)は岸退陣後に西尾を首班とする民社党との連立工作を試みたという。

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