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【ソロモンの頭巾】弱まる太陽 地球寒冷化への影響はいかに 長辻象平

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【ソロモンの頭巾】
弱まる太陽 地球寒冷化への影響はいかに 長辻象平

太陽活動の低下を示すグラフ。左からサイクル22、23、24と続く。2015年から20年までの曲線は予測。縦軸は黒点の数 (Hathaway NASA/ARC)

 18世紀半ばから各周期に通し番号が振られ、1996年5月の極小期から2008年12月の極小期までがサイクル23。

 現在は、09年1月に始まったサイクル24の極大期を過ぎたばかりのところだ。この極大期の黒点数は70程度で、サイクル22の極大期に比べると半分以下に減っている。

 しかもサイクル23の期間は、通常の11年より1.6年も長くなっている。これも太陽の活動低迷期の特徴だ。

 過去にも数サイクルにわたって黒点数の低迷が続いた時期がある。1645~1715年ごろと、1800年前後の約30年間だ。ともに寒冷気候となっている。現在の黒点の減り方は、歴史上の寒冷期の様子と似ているので、太陽活動の低下が気にかかるのだ。

 ところが、IPCCの見解を含め、気象学者の間では、太陽活動の低下に対する関心は高くない。その理由は、黒点数の増減にかかわらず、太陽が放射する光の量そのものは、ほとんど一定であるからだ。

 この点に立脚すれば、地球の気温は二酸化炭素などの温室効果ガスの増減で決まることになるし、20世紀の気温上昇も工業化による二酸化炭素の排出で説明できる。

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