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【社説検証】裁判員「死刑」判決破棄 朝・読・日は最高裁決定に理解 「先例にとらわれるな」と産経

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【社説検証】
裁判員「死刑」判決破棄 朝・読・日は最高裁決定に理解 「先例にとらわれるな」と産経

裁判員経験者らが参加して行われる意見交換会。6年目の裁判員制度は課題も少なくない =昨年9月、和歌山市

 裁判員裁判の死刑判決を破棄した高裁判決を最高裁が支持した。死刑は究極の刑罰であり、その選択に際しては、裁判員制度の趣旨である国民の日常感覚や常識の反映より、過去の同種の事件との量刑の公平性を求めた。最高裁決定への肯定的な論調が目立つ中、基準見直しの議論を提案した産経の主張が際立った。

 裁判員裁判の死刑を破棄した高裁判決はこれまで3件あり、2件については今月3日付、残る1件は9日付の最高裁決定により、高裁判決である無期懲役が確定した。日経を除く5紙は、最初の2件の決定が出た時点での社説である。

 読売は「裁判員制度を導入した結果として、死刑判断の在り方が従来と大きく変われば、司法の根幹である公平性が揺らぐ」、日経は「裁判員の判断は十分尊重すべきである。だからといって、積み上げられたこれまでの判決と刑の重さが大きく違っては公平性が保てない」とし、それぞれ最高裁の決定に理解を示した。

 朝日は「市民が悩み抜いた末の死刑判決がプロの裁判官に覆されることは、関係者ならずとも複雑な思いを抱くかもしれない。何のための市民参加なのか、と」と、率直な疑問がわくであろうことを認めながらも、「問われているのは、公権力が人の命を奪うという究極の刑罰である。別の法廷で、違う目で精査し、ほかの刑の選択肢があると判断するなら、避けるのは当然のことだ」と論じた。

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