産経ニュース

【主張】死刑判決破棄 永山基準見直しも議論を

ニュース コラム

記事詳細

更新

【主張】
死刑判決破棄 永山基準見直しも議論を

 裁判員裁判の死刑判決を破棄した2件の高裁判決を最高裁が支持した。国民視点の反映と、過去判例との、刑の公平性をどう共存させるかが問われていた。

 死刑は究極の刑罰であり、慎重な判断が求められるのは当然である。一方でこの判断は先例を重視しすぎていないか。先例が現状に即しているかについても、議論を尽くしてほしい。

 裁判員制度は、国民の司法参加により、その日常感覚や常識を判決に反映させることを目的に導入された。過去の公式に当てはめて量刑を決めるなら、制度の趣旨は生かされない。

 無期懲役が確定する2件のうち、千葉県松戸市で女子大生を殺害して放火した被告は、他にも強姦(ごうかん)強盗事件を繰り返していた。都内の男性を殺害した被告は妻子を殺害した前科があり、出所半年で強盗殺人事件を起こした。

 1審判決は他事件、前科なども重視して死刑を選択したが、東京高裁はいずれも「殺害の被害者は1人」で、強姦などの他事件には死刑はなく、前科事件は関連性が薄いとして死刑を破棄した。

「ニュース」のランキング