産経ニュース

【正論】2.7北方領土の日 あえぐロシアを攻める「好機」だ 北海道大学名誉教授・木村汎

ニュース コラム

記事詳細

更新

【正論】
2.7北方領土の日 あえぐロシアを攻める「好機」だ 北海道大学名誉教授・木村汎

 日本側は、振り返るとこれまで2度ばかりチャンスに恵まれたことがあった。1つは1970年代初めに米中接近という国際政治の地殻変動が発生したとき。2つ目は、ソ連邦崩壊によってロシアが弱体化し、日本の経済支援その他を必要としたときだ。だがいずれの場合にも、せっかちな、もしくは弱体な指導者(田中角栄氏、細川護煕氏ら)が、その好機を十分生かそうとしなかった。

 安倍首相は、日本側にとり3番目のチャンスを迎えようとしている。もとより、今年中に4島返還が実現できるというのではない。だが、滅多(めった)に訪れない好機に恵まれていることは間違いない。このことを十分自覚し、ゆめゆめ日本側がもつ有利なカードを安売りして、安易な妥協で満足する誘惑に駆られないよう心すべきである。(きむら ひろし)

「ニュース」のランキング