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【正論】2.7北方領土の日 あえぐロシアを攻める「好機」だ 北海道大学名誉教授・木村汎

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【正論】
2.7北方領土の日 あえぐロシアを攻める「好機」だ 北海道大学名誉教授・木村汎

 これらの事態は、主として「外的要因」、より直截(ちょくせつ)に言うならば米欧諸国による「陰謀」によって引き起こされた結果。プーチン大統領はこう主張して、「最悪の場合でも2年」でこの危機から脱出すると国民向けに説明している。だが、2年後に果たしてロシア経済が上昇基調に転じるのか、楽観する者は少ない。

 とはいいながら、ロシア人の忍耐力は強く、プーチン氏の支持率もいまだ高い。たとえインフレが高じても、ロシアの被治者が「レジーム・チェンジ(政体変更)」を要求して立ち上がることは、少なくとも当分は考えられない。

 ただし外交分野では、変化が生まれるに違いない。「ウクライナ危機」は泥沼状態から脱出しえず、ロシアと米欧間の「ミニ冷戦」は続くだろう。ロシアは米欧諸国以外の諸地域、とりわけアジア方面での動きをますます活発化せざるをえなくなるに違いない。

 ≪外交の主要ターゲットは日本≫

 プーチン氏がロシア外交の軸足を西から東へ移す場合、その主たる標的は中国になる。今年は、第二次世界大戦終結70周年の節目に当たる。ロシアは中国と協力して同祝典を盛大に祝い、露中連携をとりわけ誇示しようと試みるに違いない。

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