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【正論】2.7北方領土の日 あえぐロシアを攻める「好機」だ 北海道大学名誉教授・木村汎

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【正論】
2.7北方領土の日 あえぐロシアを攻める「好機」だ 北海道大学名誉教授・木村汎

 昨年末、モスクワでひとつの小話が囁(ささや)かれていた。2015年に、もし3つの63が揃(そろ)ったら大変なことになる、と。プーチン大統領が63歳。原油の国際価格が1バレル当たり63ドル。ロシア通貨ルーブルの交換比率が1ドル=63ルーブル。1つ目は確実だが、後の2つがそうなると予想したものはいなかった。ところが、このジョーク(?)が、すでに14年12月にいとも簡単に現実のものになった。

 ≪継続する米欧との「ミニ冷戦」≫

 このような原油安、ルーブル安がもし今年中続くならば、それはロシアの内外政に一体どのような影響を及ぼすのだろうか?

 ロシア経済は今日、国内総生産(GDP)で世界第8位、国民1人当たりのGDPで52位。だが、ヒト、モノ、カネ、イノベーション(技術革新)、いずれの点でも急速かつ大幅な改善は期待できず、今後は衰退の道をたどる。

 この一般的な予測に加えて、14年から三重(トリプル)苦が加わった。すなわち、ウクライナ介入に対して先進7カ国(G7)が科している経済制裁、原油価格の暴落、ルーブル安である。

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