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【スポーツ茶論】東京マラソンにもボストンのホスピタリティーを 芳賀宏

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【スポーツ茶論】
東京マラソンにもボストンのホスピタリティーを 芳賀宏

 今年もまもなく東京マラソンが開催される。ワールドメジャーズのひとつに数えられ、まだ9度目ながらレースとしての価値は年々高まっている。

 いまや日本のマラソン人口は1千万人を突破したともいわれ、全国各地で毎週のように大会が開かれいずれも盛況のようだ。もはやブームではなく文化として根付いた感がある。

 昨年、連れ合いが参加するというのでボストンマラソンを間近で見る機会があった。第1回の開催は1897年、第1回アテネ五輪の翌年に始まった歴史ある大会だ。市民参加のマラソンとして高い人気を誇るのは、規定のタイムがなければ参加できないところにあるらしい。軽い気持ちでは出場もかなわないところが、ランナー魂をくすぐるのだろう。

 一昨年は、爆弾テロという不幸な事件が発生した。物々しい警備、現場付近に置かれた真新しいシューズと花、そこに手を合わせる人の姿が事件の重さを物語る。だが一方で、レースの数日前から周囲はお祭りのような盛り上がりをみせた。そこには歴史ある大会の継続を選んだボストンという街の誇り、そしてホスピタリティーがあった。

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