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【外信コラム】
ソウルからヨボセヨ 偏見を笑い飛ばす
最近、ある脱北者に日本人の知り合いができた。
平壌北方にある平城(ピョンソン)の医大を卒業した彼は地元で医師をしていた。しかし向学の念断ちがたく、両親と兄たちを残し、2003年に豆満江(トゥマンガン)を渡って中国の朝鮮族の村に逃げ込んだ。
マネキン製造工場で働きながら、韓国に行く機会をうかがった。07年、コンテナに積み込まれたマネキンの間に身を潜めること5日間。やっと韓国の港に着いた。当局に出頭し身元の調査などが終わった後、医師免許の取得を目指した。
韓国人女性と結婚したいと思ったこともあるが、見えない壁に阻まれた。勉強しかなかった。1月に試験に合格、脱北者として初めて韓国の外科医になった。
「北朝鮮では外科医不足が深刻です。南北が統一したら、北に戻って肝臓移植を行いたい。医療格差を縮めなければ…」
