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【正論】首相直属の「情報局」創設を望む 初代内閣安全保障室長・佐々淳行

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【正論】
首相直属の「情報局」創設を望む 初代内閣安全保障室長・佐々淳行

 釈放時に日本はパスポートを発給し、勾留中の作業手当まで支払ったという。まさに盗人に追い銭であった。三木・福田内閣とはそういう内閣だった。

 ≪日本が支持したサミット決議≫

 日本国政府はサミット国の一員として、1988年のトロント・サミットに竹下登首相が参加した。そのサミットで、英国のサッチャー首相がサミット決議として提出をした「ノン・テークオフ」決議(サミット国内で発生したハイジャックは飛び立たせることなく自国の責任で処理する)に対し、英米加の3カ国と独仏伊の3カ国に意見が分かれ、3対3のスプリット・ボートとなり、日本の竹下首相にキャスチング・ボートが握らされることになった。

 竹下首相にアドバイスを求められた私は、「サッチャーを支持して、アングロ・サクソンにつくべし」「第二次世界大戦の時、日独伊三国同盟で日本は負けたでしょう」と意見を述べたところ、竹下首相はこの意見を採用して、サッチャーに投票した。今回の人質事件において、日本はこの決議に賛成したのだから、道義的には身代金を支払う事は到底許されない。

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