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【産経抄】1月31日

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【産経抄】
1月31日

 一月往(い)ぬる、二月逃げるとはよくいったもので、あっという間に、きょうで一月もおしまい。仏週刊紙「シャルリー・エブド」銃撃、「イスラム国」による日本人殺害脅迫事件と、イスラム過激派が暴れ回った年の初めだった。

 ▼米の政治学者、サミュエル・ハンチントンは、2001年9月11日に起きた米中枢同時テロの5年前、「文明の衝突」を著した。世界には西欧やイスラム、日本、中国など8大文明があり、冷戦後の紛争は文明の断層線(フォルト・ライン)に沿って起きる、と警鐘をならしたのである。

 ▼「文明の衝突」は、当時から大きな反響を呼んだが、「文明」の定義が曖昧、8大文明の理解も表層的だ、といった手厳しい批判を受け、学界ではまともに扱われなかった。しかし、世界はハンチントンが予言した方向に突き進んでいるかのようにみえる。

 ▼日本は彼に8大文明のひとつ、と持ち上げられているが、肝心の日本人にその意識が乏しい。しかも自らの考えを積極的にアピールするのも苦手ときている。

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