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【産経抄】鉄ちゃんの怒り…東京駅スイカ騒動 12月23日

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【産経抄】
鉄ちゃんの怒り…東京駅スイカ騒動 12月23日

 JR東日本は、平成13年11月18日から、東京近郊の424駅でIC乗車券「Suica(スイカ)」のサービスを始めた。開発に携わった椎橋(しいばし)章夫さんたちが頭を悩ませたのは、用意する枚数だった。「鉄道会社として、売り切れを出してはならない」。経営陣からも厳命されていた。結局650万枚を用意して、事なきを得たという(『ペンギンが空を飛んだ日』交通新聞社新書)。

 ▼東京駅開業100周年の記念スイカは、1万5千枚の限定販売だった。担当者は、ただ売り切ればいいと、甘く考えていたのではないか。椎橋さんによれば、スイカの利点のひとつは、券売機の前の行列が極端に少なくなったことだ。

 ▼ところが20日早朝の東京駅にできた行列は、予想をはるかに超える長さだった。鉄道ファンだけでなく、転売を目的とする人も加わっていた。怒号が飛び交うなか、途中で発売中止を余儀なくされた。

 ▼記念スイカのデザインは、現在JR常磐線の車掌を務めている27歳の女性が担当した。東京駅に勤務していたとき目に焼き付けた、駅舎の美しさを描き込んだという。小紙が先週社会面で紹介した「ちょっと良い話」も、この騒動で台無しである。

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