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【正論】首相は信任で国の根幹を正せ ジャーナリスト・櫻井よしこ

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【正論】
首相は信任で国の根幹を正せ ジャーナリスト・櫻井よしこ

 ≪日本の国柄を認識すべし≫

 現在、わが国は尖閣諸島に船も人員も集中して投入しているが、守るべき領土は尖閣だけではない。海洋大国としての防備の力を顕著に増やすべきだ。海保および自衛隊の、装備の充実と隊員増のための予算の大幅増を英断し、国防力を強化することが中国の侵略を思いとどまらせる道である。

 憲法、法律上の空白も急いで埋めなければならない。集団的自衛権に関する7月の閣議決定は、安全保障に関する戦後の無責任体制と決別する偉業だった。

 それはしかし、ポジティブリストの項目を増やし、実際の国防のための運用を複雑にしかねない。ポジティブリストの自衛隊をネガティブリストの自衛隊へと、真の国防に向けた質的変換を図ることを目指すべきだ。一連の作業を経て初めて、日本は歪(いびつ)な非戦国家からまともな普通の国になれる。

 日本が普通の民主主義国となるためにどうしても必要な大事なことは、わが国の国柄を認識することである。日本国は、祭祀(さいし)を司(つかさど)り国民と国家の安寧を祈る天皇を国の基(もとい)とする立憲国家である。国と国民が和の精神に基づいて一体となり、長い歴史を紡いできた。

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