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【正論】首相は信任で国の根幹を正せ ジャーナリスト・櫻井よしこ

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【正論】
首相は信任で国の根幹を正せ ジャーナリスト・櫻井よしこ

 にもかかわらず日本の国防意識は、怠惰な眠りの中にあるかのようだ。尖閣周辺海域に彼らは日常的に公船を侵入させ、日本国民がとりたてて反応しない水準まで常態化させた。玄関の鍵をこじ開けられ自宅の中にまで中国人の侵入を許すに等しい異常事態がほぼ毎日発生しているのにまだ、集団的自衛権の、それも極めて制限的な行使容認に反対の世論がある。

 国防へのこの無頓着と非常識が中国の跋扈(ばっこ)を許し、小笠原諸島海域に220隻に上る中国船が押し寄せた。最善を尽くしながらも、海上保安庁は対処できなかった。

 理由は明らかだ。小笠原諸島と、南端の沖ノ鳥島、東の国境の島である南鳥島を結ぶ海域は、世界第6位の広さを有する日本の排他的経済水域の3割強を占める。しかし、その広大な海を守る現地の海保職員はわずか4人、船は小ぶりの1隻しかないのである。中国漁船群は、2012年7月には五島列島福江島の玉之浦湾にも易々(やすやす)と侵入した。彼らは望めばいつでも日本の海に侵入できるのだ。

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