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【編集日誌】
17歳の受賞演説
もし彼女が、日本の総選挙に出馬していたなら迷わず一票を入れたでしょう。
17歳でノーベル平和賞を授与されたパキスタンのマララ・ユスフザイさんの受賞演説は、見事、というしかありませんでした。力強い声質はもちろん、時にはユーモアを交え、ヤマ場で韻を踏んでたたみかける口跡は、並の政治家ではとても太刀打ちできません。
ことに「私は後者(声をあげて殺されること)を選んだ」のくだりは、イスラム過激派に銃撃され、生き残った者のすごみさえ感じました。
かつては、日本でも田中角栄元首相をはじめ、演説でうならせた雄弁家が何人もいましたが、いずれも戦争の時代をくぐり抜けた政治家でした。
近ごろの政治家の演説に魂がこもっていないのは、日本が平和な証拠なのかもしれません。(編集長 乾正人)
