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【思ふことあり】ケニアを下した日本、まだアフリカ勢に諦めていない

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【思ふことあり】
ケニアを下した日本、まだアフリカ勢に諦めていない

最後の開催となった横浜国際女子マラソンで、一斉にスタートする選手たち=16日、横浜市

幕閉じた横浜国際女子マラソンは新たな出発点 スポーツジャーナリスト・増田明美

 スタートと同時に響いた氷川丸の汽笛が哀愁をにじませていた。横浜国際女子マラソンが36回の歴史に幕を下ろした。前身は東京国際女子マラソンだが、その歴史はすべてにおいて日本の女子マラソンの出発点だったと思う。

 女子だけが走る国際大会としては世界初。第1回大会(1979年)には外国招待選手18人と日本の32人のランナーが参加した。その一人、下条由紀子さん(現ランナーズ誌編集長)は「最後まで走り切れるようにと、東京と大阪で合宿したのよ。テレビ放送もあるからとマナーも指導されたわ」と教えてくれた。

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 そういえば、中学生だった私は第1回大会をテレビで見ていて、優勝した英国のジョイス・スミスさんが白いハンカチで口元を拭う姿をよく覚えている。ドレスが似合いそうな品のいいお母さんのようだった。42歳で2児の母だったエレガントなスミスさんをはじめ、女性がマラソンを走り切る姿を見て、火がついたのはむしろ男性。「あれから大勢の男性が走り始めたのよ」と下条さんは話す。

 当時は世界との差が大きかった日本だが、第5回(1983年)にして佐々木七恵さんが初優勝。日本女子マラソンのパイオニアである七恵さんは翌年のロサンゼルス五輪に私とともに出場した。そしてその後、浅利純子さんや高橋尚子さん、野口みずきさんらが走り、世界の頂点に立った。

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