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【外信コラム】赤の広場で 魚はどこに消える

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【外信コラム】
赤の広場で 魚はどこに消える

 米欧の制裁に対する報復措置として、ロシアが広範な農水産品の輸入を禁止したことが庶民の食卓に響き始めた。通貨ルーブルの急落も重なり、多くの食品が高騰している。

 中でも目立つのが魚で、行きつけのスーパーでは鮭(さけ)の切り身が夏場以降に100ルーブル(約245円)も値上がりした。西部の都市部で幅をきかせていた、ノルウェー産の魚が禁輸対象とされたことが大きい。

 ロシアは本来、オホーツク海やベーリング海という世界有数の好漁場を抱える漁業大国だ。だが、皮肉なことに、国内漁獲の7割を占める極東産の魚が、モスクワなど西部に向かうことはない。インフラが劣悪なために輸送が困難で、漁獲のほとんどは利ざやの大きい輸出に回される。

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