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【外信コラム】ポトマック通信 「一票の格差」は66倍

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【外信コラム】
ポトマック通信 「一票の格差」は66倍

 米中間選挙は、与党・民主党の大敗に終わった。連邦議会選挙があるたびに気になるのが、選挙制度の「不平等」だ。つまり「一票の格差」であり、「ゲリマンダー」と呼ばれる恣意(しい)的な選挙区割りである。

 定数が100の上院は、全50州にそれぞれ2議席が割り当てられている。ところが人口が約3833万人のカリフォルニア州と、約58万人のワイオミング州との「一票の格差」は、およそ66倍にも達している。

 各州に人口比例で議席が配分されている下院(定数435)にも、格差が存在する。米国の総人口約3億1600万人(2013年7月現在)を435議席で割ると1議席は約72万人を代表する計算だ。だがワイオミング州など、人口が72万人を下回っているところがいくつかある。

 現職の再選率が総じて高い下院は選挙区の区割りが10年ごとの国勢調査に基づき見直されている。問題は、二大政党が選挙区の一部を自身に有利になるよう恣意的に線引きしていることだ。これが再選率の押し上げ要因でもある。例えばアフリカ系が集中する複数の地区を合わせ民主党に有利な選挙区をつくるといった具合だ。このためフロリダ、アリゾナ州などには、いびつな形をした選挙区がある。

 米国の選挙制度には首をかしげる面も少なくない。(青木伸行)

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