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【外信コラム】
ソウルからヨボセヨ ネット王国の弊害
もうだいぶ前に聞いたことだが、団地で小学生相手に作文の塾をやっている人の話で、子供たちが宿題の作文を手書きで学校に持っていったところ先生に叱られたという。パソコンで打ってプリントアウトしたものでなかったからだ。
小学校でもパソコンをそこまでやらせているとは。
「さすが『IT(情報技術)王国』の韓国!」と感心したのだが、最近、今度はその弊害が起きていると先生方が嘆いている話が新聞に出ていた。
つまりパソコンでインターネットになじんだ子供たちが、宿題の答えをネットで探し、他人が書き込んだものを丸写しして学校に持ってくるというのだ。
そのため誤字や脱字までそっくり同じという解答がしばしばあり、先生方を困らせているという。
これは他人が書いたものをそのままいただくという「剽窃(ひょうせつ)」、つまり一種の「盗み」になる。小学生のころからそれに無感覚になじんでは大変と、「剽窃禁止」のための倫理教育の必要性を訴えている。
一方、韓国では近年、偽ブランドの取り締まりに力を入れているが、ソウルの東大門市場近くでは今も夜な夜な偽ブランド商品の屋台村が盛況だ。ネット時代で何でも「無断使用」が平気となり、逆に著作権意識は後退しているようだ。(黒田勝弘)
