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【産経抄】韓国、国ぐるみの嫌がらせ 10月4日

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【産経抄】
韓国、国ぐるみの嫌がらせ 10月4日

 韓国はきのう、「開天節」という建国記念日にあたり、祝日だった。当然、役所は休みで、ソウル中央地検は、2日に小社の加藤達也前ソウル支局長への出国禁止処分を早々と15日まで延長した。

 ▼昔は、といえば年寄りめくが、日本でも韓国でも重要案件を担当する検察官は、「HERO」でなくても、休み返上で捜査に当たったものだ。加藤前支局長の出国禁止措置は、延長せずとも5日まで有効で、なんとものんびりしている。

 ▼加藤前支局長がなぜ8月以来、出国禁止処分を受けているのか。もうお忘れになった方のためにおさらいしておくと、韓国の旅客船が沈没し、多数の死傷者が出た4月16日、朴槿恵大統領に動静が分からない7時間の空白があった。

 ▼韓国の野党は、「7時間の空白」を攻撃した。有力紙も取り上げて話題になっている、という事実をまとめ、独自取材を加味して前支局長はネット記事にした。これを市民団体が名誉毀損(きそん)だと訴え、ソウル中央地検から事情を3度にわたって聴かれた次第である。

 ▼出国禁止処分の延長は6回目となり、2カ月近く出国できない状態が続いている。おかげさまで、前支局長は元気いっぱいだが、発令された社会部編集委員の仕事はいまだにできない。「報道の自由への侵害」を持ち出すまでもなく、国ぐるみの嫌がらせといっても過言ではない。

 ▼彼が、初めて事情を聴かれたのは8月18日。朝日新聞が慰安婦報道を一部訂正し、大きな波紋を呼んでいた時期で、かねて慰安婦問題の真相究明に努めてきた小紙を韓国が狙い撃ちにしたのではないか、という論評さえある。漢江の奇跡をなし遂げた偉大な父の娘である大統領は、そんな狭量ではあるまい、と抄子は信じて疑わぬが。

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