【風を読む】石破茂氏に逆転の秘策あり!?  小欄の読者にだけ、そっとお知らせします 論説委員長・乾正人 - 産経ニュース

【風を読む】石破茂氏に逆転の秘策あり!?  小欄の読者にだけ、そっとお知らせします 論説委員長・乾正人

石破茂氏
 まもなく自民党総裁選が始まるが、まったく盛り上がりに欠けている。
 去就が注目された岸田文雄政調会長が、早々と不出馬を表明し、出馬に意欲を示している野田聖子総務相も夫がらみのスキャンダルで足元が揺れている。
 ただ一人、石破茂元幹事長が安倍晋三首相(自民党総裁)の対抗馬として気を吐いているものの、現時点で自民党所属国会議員405人中、300人以上が首相支持の意向を示しているとされる。安倍3選は微動だにせず、という風情である。
 しかし、勝負事と選挙は下駄(げた)を履くまでわからない、とは永田町の口伝である。その伝でいえば、石破氏にもほんのわずかながら勝機が残っている。逆転の秘策もある。
 では、どんな策があるのか。「風を読む」の読者にだけ、そっとお知らせしよう。
 ずばり、8月15日に単身、靖国神社に参拝し、「首相に就任した後も毎年、戦没者の霊を慰めるためお参りする」と宣言すればいいのである。
 孫子に「彼を知り己を知れば百戦殆(あや)うからず」とある。彼を知る、とは相手の弱点を十二分に研究することである。
 自民党員が主な有権者である総裁選で「森友・加計」問題は、大きな争点にならない。
 「保守政治家」を自任する首相最大の弱みは、平成25年以降、外交的配慮から5年間も靖国神社に参拝していないことなのである。
 今から17年前。総裁選を前に突如として愛国心に目覚めた小泉純一郎氏は、特攻基地があった知覧を訪ね、公約に「終戦記念日の靖国参拝」を加えた。ライバルの橋本龍太郎元首相に近い日本遺族会対策と噂されたものの、結果はご存じの通り。
 参拝すれば中国や韓国がうるさい? 小泉氏は首相在任中、毎年参拝したが、両国と大きなトラブルはなかった。尖閣問題が顕在化したのは、靖国を忌避し続けた民主党政権下だった。
 さぁて、石破氏は首相最大の弱点を突く度胸があるだろうか。なければ、総裁選は終戦記念日で終わり、である。