【イタリア便り】ペットボトルを空けた後、どうしますか? - 産経ニュース

【イタリア便り】ペットボトルを空けた後、どうしますか?

 日本でもイタリアでも夏の観光客や海水浴客の必需品はペットボトルの飲料水だ。世界的にも、ペットボトルに入ったミネラルウオーターを使う家庭は少なくない。飲んだ後に捨てられるこれらの空容器の数を想像するだけで、世界の海に広がるごみの半分以上がプラスチックごみだといわれることにもうなずける。
 イタリアでは、専門家が「イタリアの水道水は普通のミネラルウオーターと変わらない」と宣伝するが、昔、わが家でローマの水道水を大鍋で煮沸してみたら、1週間で鍋底と内側の周囲に真っ白な石灰が付着した。それ以来、飲料にはミネラルウオーターを使用している。
 さて、今年5月、EUはプラスチックごみによる海洋汚染問題の解決を目指し、手始めとして「プラスチック製の使い捨て食器、綿棒、ストロー」などの流通禁止を含む規制案を発表した。しかし、肝心のプラスチック製の飲料容器は規制対象ではあるが、流通禁止の項目には含まれていない。
 最近、ローマの地元紙が、スイスの企業が1トンのプラスチックごみから900リットルの液体燃料を抽出する技術を開発しイタリアに工場を作る話を伝えた。日本でもプラスチックごみの削減に向けて、この分野の研究が進むことを期待する。(坂本鉄男)