【宮嶋茂樹の直球&曲球】「あの男」の遺骨めぐる泥沼の争いを嗤う - 産経ニュース

【宮嶋茂樹の直球&曲球】「あの男」の遺骨めぐる泥沼の争いを嗤う

松本智津夫元死刑囚の遺骨の取り扱いについて説明する滝本太郎弁護士=11日午後、東京・霞が関の司法記者クラブ
 麻原彰晃こと松本智津夫死刑囚の刑が執行されて10日以上過ぎたが、死してなお社会を騒がせとんのも、史上最悪・最凶ともいえる犯罪を引き起こした男の証しやないか。
 救世主と自称しながら、弟子には出家やの、カルマ(業)落としと称して全財産を巻き上げ、修行と称して一日中マントラとかいう、うめき声を上げさせる合間に、肉抜き、家畜の餌のような粗末な食事を与えるだけ。
 弟子には禁欲的な生活を強いておきながら、自分は俗物の権化のように、肉は食うわ、高級メロンをほおばるわ、食欲満たした後は見境なく女性信者らを口説きまくり“内外”に設けた子供の数はビッグダディも顔負けや。少子化に悩む日本政府や自治体から表彰されるで…いや、それはないか、一切、税金払うてなかったんやからな。
 不肖・宮嶋、そんなペテンや俗物ぶりを嗤(わら)うのではない。そんな男に土地・財産まで投げ出し、犯罪に手を染めるばかりか、体まで投げ出した女性信者らの愚かしさを嗤うのでもない。この期に及んで、あの男の遺骨をめぐって泥沼の争いを繰り広げとる連中を嗤うのである。
 いやいやわれら日本人はあいつらを嗤う資格はない。オウムの残党らがいまも宗教活動と称して動けるのも、オウム真理教に破防法を適用せんかったからである。いまや事件を知らない若い世代も増えて悪行も風化し、松本元死刑囚はともかく、一緒に処刑された元弟子らに同情する日本人まで現れる始末やないか。
 結局、遺骨(灰)はどっかの海にまかれる方向らしいが、何でイルカやお魚さんにはやさしい環境保護団体は騒がない? 何で7年前の原発事故のがれき持ち込みを拒んだ自治体は反対せんの? その海がオウムの聖地になってまうんやで。
 不肖・宮嶋賭けてもエエわ。あと1カ月もしたら、残党らの間で、「これが尊師のお骨の一部です」やの「転生する前の灰です」などと称してえたいの知れん骨持ち出し、いまだ尊師やの教祖やのとあがめる連中の間で大金で取引されとるで。「尊師のDNAを受け継ぐ」などと称してな!
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【プロフィル】宮嶋茂樹
 みやじま・しげき カメラマン。1961年、兵庫県出身。日大芸術学部卒。写真週刊誌を経てフリーに。東京拘置所収監中の麻原彰晃死刑囚や、北朝鮮の金正日総書記をとらえたスクープ写真を連発。写真集に男女の若き海上自衛官を撮った「国防男子」「国防女子」。