【台湾有情】楊貴妃お取り寄せも納得 6月は生ライチの最盛期 - 産経ニュース

【台湾有情】楊貴妃お取り寄せも納得 6月は生ライチの最盛期

 今年も台湾にライチの季節がやってきた。春から秋口まで出回るマンゴーと比べ、旬の短いライチは季節感が強い。果物屋の店頭に枝付きで並べられる姿を見かけると、もう初夏だなと気づかされる。
 行政院農業委員会(農林水産省に相当)の資料によると、ライチは台湾の「重要経済果樹」の一つで、収穫期は5~7月だが最盛期は6月に集中する。このため、農家は日雇い労働者を募集するのが常で、その日給がなかなか良いのだとニュースになっていた。特に出始めの「玉荷包」という品種は、収穫期間が2、3週間とあって、見かけるとつい買ってしまう。
 子供の頃に初めて食べたライチは、中華料理屋の冷凍品。楊貴妃の好物で早馬で取り寄せたと聞き期待して口にしたが、白く濁った果実のぶよぶよとした食感にがっかりした記憶がある。ところが、台湾で生のライチに出合い、皮をむくそばから滴る果汁に驚き、その味と香りに楊貴妃の逸話もなるほど、と合点したものだ。
 最近は日本でも台湾産や中国産の生ライチが出回っているが、やはり高級品のようだ。台湾では台北市内でも露店なら1斤(600グラム)が100台湾元(約370円)前後で手に入る。産地ならではの、ありがたさ。しばらくは果物屋に足が向きそうだ。(田中靖人)