メーガン・マークルさんを待ち受ける「国籍テスト」 ビッグベンができた年は「常識」?

ロンドンの甃
ウインザー城前で、ロイヤルウエディングを旗で祝福する王室ファン=17日、ロンドン(AP)

 観覧車「ロンドン・アイ」の高さは? 「ビッグベン」ができた年は? 湖水地方の大きさは?

 こうした質問に的確に答えられる人は、よほどの英国通だろう。ヘンリー英王子と結婚して英王室に入る米女優のメーガン・マークルさんは、多くの英国人が忘れている、こんな質問に正解しなくてはならない。

 結婚後、英国籍(市民権)を取得するマークルさんに毎年数万人の希望者と同様、国籍テストの洗礼が待ち受けているからだ。

 内務省が英市民権の取得申請者を対象に2005年11月から義務化した試験。英国市民となるには、3年間居住し、英語知識があり、健全な精神状態で、そして費用50ポンド(約7500円)で、この「英国での生活」テストを受け、24問中、18問を正解しなければならない。

 問題は政治や宗教、歴史、文化など市民生活に必要な約3千の「一般常識」とされているが、「常識」とほど遠い難しさに不合格になる人が後を絶たず、「問いが細かすぎて日常生活とかけ離れている」との批判もかまびすしい。

 英国の歴史を知り、愛国心を持つため「敷居」を高くする狙いのようだが、英王室に新風を吹き込むことが期待されるマークルさんにふさわしく現実的で普遍性あるテストにしたらどうだろうか。(岡部伸)