「読み聞かせ」の悩みをスッキリ解決

ん!?

 〈絵本が小さな子ども専用のジャンルだと思っている人はまだ多い…〉。そんな一節にハッとされられた。『13歳からの絵本ガイド YAのための100冊』(西村書店/金原瑞人、ひこ・田中監修)の序文。タイトル通りの内容で、〈若者や大人にも楽しめる、いや、若者や大人こそ楽しめる絵本〉を紹介してくれる本だ。

 長男の通う小学校で、週1回の読み聞かせを継続中。始業前に10分ほど、ボランティアサークルのメンバーが各教室に1人ずつ入って、30~40人の子供たち相手に本を読む。その一冊のセレクトが、楽しみでもあり、悩ましくもあり。

 小説を試したこともあるけれど、視線がぐっと集まる絵本のほうがいい雰囲気。でも担当するのが高学年だと難度が上昇。時間が短いから、文章が長すぎると途中で終わることに。しかし、さらっと読める絵本は内容的にもの足りず…うーむ。

 という悩みを、あっさりすっきり解決してくれるガイド本なのだった。読み聞かせサークルのために書いてくれたのか。4年生を担当することになっていた先週、さっそく100冊の中から『レッド あかくてあおいクレヨンのはなし』(子どもの未来社)を購入して持参。

 ラベルが「レッド」なので、自分を赤だと思い込んでいる青いクレヨンの物語。どうしても赤が描けずに悩んでいて、周囲からも「きっとできるはず」とか「もっとがんばれ」とか言われてしまう。描けるわけないんだけど、ある日…。

 自分らしさとか、善意の暴力性とか、シンプルな話に深遠なテーマが込められている。レッドの描く青一色の絵が、ラストにはいきいきとしてすてきにみえてくる。子供たち、しっかり聞いてくれた。しばらく絵本派でいきます。(篠原知存)