ソメイヨシノ咲く…旧染井村を訪ねてみた

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神田川付近の桜は今が満開を迎えている 後ろは東京さくらトラム(都電荒川線)=25日午前、東京都豊島区(納冨康撮影)

 あちこちで咲き始めたソメイヨシノ、漢字では染井吉野。いまの東京都豊島区駒込あたりに染井村という土地があって、植木や花卉(かき)の生産地だった。そこで江戸時代の終わりごろに売り出された品種だそうだ。現在では日本に植えられた桜の8割がソメイヨシノとも言われる。

 旧染井村を訪ねてみた。山手線の駒込駅を降りると、ピンク色の郵便ポスト(桜の柄入り)がお出迎え。いきなりのソメイヨシノ押しである。あちこちにノボリ。「桜まつり」が近づいているらしい。周辺案内図にも「●」のマークが記され、公園や神社といった桜スポットが一目でわかるようになっている。さすが「発祥の里」だ。

 ●マークが密集する「染井よしの桜の里公園」を目指した。駅から15分ほど散歩。公園は住宅街の真ん中にあった。植木屋が並んでいたころの様子を思い浮かべるのは難しい。公園も植栽を桜主体にしている以外は、子供の遊具とかもあって、ごく普通のたたずまいだった。

 ソメイヨシノは、エドヒガンとオオシマザクラの交配種だそうで、園内には3種の桜が植えられていて、見比べられる。ただ、枝の具合も樹皮の感じも似ていて、看板がなかったら正直どれがどれだかわからない。区別するポイントがあるんだろうけど、残念ながら私には見る目がない。そもそも他の桜を見る機会が少ないんだもの。

 皇居・乾通りで春季一般公開(4月1日まで)が始まった。樹木の更新工事で去年は実施されなかったので2年ぶり。宮内庁によると、サクラ類は12品種75本から31品種103本に。老木の多かったソメイヨシノは減ったが、ヒガンザクラ系やシダレザクラ系などが増えているという。いろいろな桜が楽しめそう。貧しい鑑賞眼を鍛えにいってみようかなぁ。(篠原知存)

●=花びらマーク