路線バスの旅で「区切り打ち」してみた 三島まで行こうと思ったら、寄り道しすぎて

ん!?

 四国八十八カ所を巡るお遍路さんが、行程を何回かに分けて参拝することを「区切り打ち」(中断無しだと通し打ち)と言うそうだ。休日を利用して東海道を西へたどる私の路線バスの旅もいわば区切り打ち。着いた場所から再開。となるとどこで区切るかは結構重要な問題。やっぱり大きな駅とかのほうが、次が楽になる。

 だから神奈川・湘南を海沿いを国府津(こうづ)駅に向かう車中でも、できれば小田原が…と思っていた。駅に着いたとき、ロータリーに箱根登山バス「小田原駅東口」行きを見つけてニンマリ。

 すかさず乗り継ぎ。ここまで神奈川中央交通の路線が続いたが、バス会社が変わると旅の雰囲気も変わる。なにしろ「登山バス」。海から山へ。いよいよ天下の険も近いぞ。小田原駅に着いたら、箱根登山バス「箱根町港」行きが止まっていた。気分が高揚しているせいで、迷ったのは一瞬だけ。まだ夕方。乗っちゃえ、一気に箱根越え。

 乗り込んだバスは、曲がりくねった坂道をぐいぐい登る。満員にはならないが、乗降客は多い。地元の足なのだ。もちろん観光客も。楽しそうな一行を見ているうち、せっかくだし1カ所ぐらいと「箱根神社入口」で下車して参拝。いや、今回は寄り道しすぎた。でも行き当たりばったりだから仕方ない。

 芦ノ湖岸を戻ってきて、先に向かうバスを探したら、あるにはあったのだ。「元箱根港」のバス停に東海バス「三島駅」行きが。しかし、時刻表を確かめると最終が午後5時25分発。時計をみると5時半…えーっ!? 念のために係員っぽい人に聞いたら、心配そうに「三島行きはもうありませんが…」。

 箱根の関所は抜けられず。あえなく小田原へUターン。先に進むとしたら次はまた山登りからかぁ…ふぅ。(篠原知存)