相撲部屋で稽古を見学、常人離れした強さ

ん!?

 相撲部屋で稽古を見学した。夏休みの最終週、小3の長男が参加した体験教室に同行したのだ。来年のわんぱく相撲大会に役立つかも、と親が勝手に申し込んだが、本人のやる気はまったくなさそうで心配しつつ。

 訪ねたのは鳴戸部屋。今年の春に東京都墨田区に創設されたばかり。師匠の鳴戸親方は、そう呼ぶより、元大関の琴欧洲と言ったほうがわかるかも。

 最初に1時間ほど、土俵のそばに座らせてもらって稽古を見学。長男は「暑い~」と早くもグダグダだったが、私の方はすぐ夢中になってしまった。

 所属力士は4人。2人の小兵と2人の巨漢。大きな方が有利にみえるが、実戦的な稽古になると、印象が一変。格闘技は体格だけで強さが決まるわけじゃない。スピード、タイミング、体の切れ…必要なことはたくさんあるのだ。体の使い方を指導する親方の言葉にも、いちいちなるほどなぁと納得。

 強さが常人離れしている4人の力士だが、聞けばこの9月場所、欧翔山(おうしょうざん)と本間が序二段、虎来欧(とらきおう)と隅田川は序の口デビューとのこと。まだまだ番付の名前は小さな文字だった。頂点に立つ横綱というのは、いったいどれだけ強いのやら。

 いよいよ子供たちの稽古。約10人が上着を脱いで土俵へ。屈伸運動はおなじみだが、足を大きく開く股割りあたりから独特に。四股踏み、すり足…。マネするだけでも難しい。みんな真剣な表情なのは、本気の稽古を見ていたからだろう。ぶつかり稽古では親方も胸を貸してくれて、子供たちは夢中で押していた。最後はみんなでちゃんこ。習ったことをわんぱく相撲まで覚えているかどうか怪しいが、いい体験をさせてもらった。

 夕方に家に帰った長男は、早速、弟に四股の踏み方を教えていたらしい。(篠原知存)