「ラジオ」の体操だからこそいいんだよね

ん!?

 子供が夏休みに突入。恒例のラジオ体操が始まった。マンションの自治会と隣接の消防署のみなさんが協力してくれて、毎朝数十人で実施中。

 大きく背伸びの運動から…とやっていると、川の向こう岸にある小学校の校庭でも同時進行している。遠くて顔までは見えないけど、PTA仲間が参加しているはずだから、離れていても一緒にやっている気分だ。

 やっぱりこれって「ラジオ」だからいいのだと思う。自治会で始めたころはCDの音源を使っていた。7時集合とかのほうが都合がいいし、柔軟に対応できるしね…と。でもそのうち、ラジオでやろうということになった。バタバタしてても6時半にスタート。寝坊した子供はダッシュしてくる。別に途中からだってかまわない。

 きのう23日付の読書面で『宅配がなくなる日 同時性解消の社会論』というビジネス書が紹介されていた。複数の人間が同じ時間を共有する状態を「同時性」と呼んで、その同時性を解消すれば各自の時間を価値あることに使えるようになる-と説かれているらしい。時間を個人資産のように考えるのが「時間資本主義」だそうだ。

 読んでみようとメモしつつ、ラジオ体操なんて同時性の極みだよなぁ…と思ったのだが、そうか、だからいいのか、と気づいた。ビジネスでは効率性が重要だが、スポーツも遊びも逆。非効率的なほうが楽しかったりする。団体スポーツなんて同時性がないと成立しないし。

 ラジオ体操という全国規模のスーパー同時性は、スケールが大きくてくらくらするほど楽しい。楽しくて踊り出しそうだ。踊ってるけど。いや相変わらず「第二」は踊れないけど。去年も似たようなことを書いたような気もするが、第二、今年こそ覚えますよ。(篠原知存)