覚えててくれるといいな、見えないけどそこにある星たちのことも

ん!?

 好きだなぁプラネタリウム。見かけると入りたくなる。だけど週末の科学館はどこも大混雑で、昼ごろに着いても最終上映まで満席とか当たり前。早起きが苦手だと見るのも難しい。ところが先日訪ねた宇宙科学館ではたまたま空席が。久しぶりに一家で観賞できた。

 自動音声ではなく、解説員のお兄さんのガイド付きだった。普段は街の明かりで見えにくいけど、もし真っ暗だったらこれぐらい見えるんだよ。そんな言葉とともに場内がさらに暗くなると…くっきりと満天の星。「うわぁ」。子供たちのため息まじりの歓声が広がる。

 さぁ、星を探してみようね。見つけやすいのは、北の空にひしゃくのように7つの星が並ぶ北斗七星。並んだ先に北極星があるよ。その反対側、ひしゃくの柄のカーブをずっと先にたどるとオレンジ色の明るい星、うしかい座のアークトゥルス。さらに伸ばしたところにある白い星は、おとめ座のスピカ。

 そして空の反対側。彦星と織姫の話は知っていますか。わし座のアルタイル、こと座のベガは天の川の両側にあるんだよ。はくちょう座のデネブを合わせて夏の大三角形といいますが…いつの間にか子供たちと一緒に熱中していた。

 5歳の次男は赤く輝くさそり座のアンタレスが気に入ったらしい。主人公たちに星座の名前がついた戦隊シリーズのせいだと思うが、じつは俺はさそり座なのだ、と教えてやると「父ちゃん、すげえ!」。ふふっ、いまごろ気づいたか。

 最後に本物の天の川を見たのはいつだっけ。明るくさびしい星空の都会暮らしだが、子供たちは一番星を見つけると競うように教えてくれる。見えないけどそこにある星たちのことも、覚えててくれるといいな。もうすぐ七夕。(篠原知存)