路線バスの旅、日常と非日常の交錯こそ妙味

ん!?

 承前-といっても週1連載だからみなさんお忘れかも。親子で路線バスに乗ってます。東海道沿いに横浜から藤沢まで乗り継いで、つい江の島に寄り道した…ところまでが前回。そこから海岸沿いに西へ向かうバスが見つけられず、江ノ電バスで藤沢駅へ逆戻り。同じ路線に乗るのはしゃくだけど仕方ない。しかも道は大渋滞。さらに、やっと着いた駅で時刻表をみると、2駅ほど先の茅ケ崎行きが、あるにはあるけど2時間後。

 やはり江の島は余計だったかな。提案した小3男子は、考えてみれば、マックに寄りたい、カードがほしい、回転ずし食べたい、ゲームがやりたい…衝動的欲求ばかり。バス旅、子供連れになったとたん難度が急にアップしている。いったい誰が連れてきたのか。私か。

 あきらめきれず、バスの案内所で聞いてみる。どうにか茅ケ崎方面に行けませんか? 電車に乗れば、と言わないのはさすがバス会社。必死でルートを調べてくれる。「ありました!」とうれしそうに教えてくれたのは、高山車庫(どこだそれ)で乗り継ぐという、聞かなきゃ絶対わからない経路。

 藤沢駅北口から神奈川中央交通「藤01 高山車庫」行きに乗車。東海道線沿いにしばらく走り、ショッピングモールのそばにある大きな車庫で降りる。やってきた「辻09 茅ケ崎駅」に乗り継いでさらに西へ。辻堂駅を過ぎてからは住宅街を巡る。スーパー、学校、病院…。日暮れ時のバスは生活感倍増。

 日常のシンボルである移動手段を、非日常感覚で楽しんでしまうのが路線バスの旅。日常と非日常の交錯こそ妙味。といいつつ、隣で眠そうにしてる息子はめっちゃ日常だけど。横浜から茅ケ崎まで、寄り道込みで7路線8時間でした。続きはまたそのうちに。(篠原知存)