【ワシントン=黒瀬悦成】トランプ米大統領は2月28日午前(日本時間3月1日未明)、ロシアに侵略されたウクライナのゼレンスキー大統領とホワイトハウスで会談した。両首脳はウクライナの鉱物資源の開発をめぐる合意文書に署名し、ウクライナ和平の実現に向けて関係の修復を図る。
第2次トランプ政権が1月に発足した後、両首脳が対面で会談するのは初めて。
ゼレンスキー氏は記者団を前に、鉱物資源をめぐる取引を提示したトランプ氏への謝意を表明した上で、ロシアのプーチン政権によるウクライナの再侵略を阻止するために米国による防空支援などを要請。「両国の力で(プーチン氏を)阻止できる」とも訴えた。
これに対しトランプ氏は「まずは合意が先決だ」と強調した。「いかなる合意にも妥協が付き物だ」とも指摘した。
ウクライナは鉱物資源をめぐる交渉で、米国に資源開発を認めるのと引き換えに、戦争終結後のウクライナに「安全の保証」を提供するよう求めてきた。
トランプ氏は27日の米英首脳会談で記者団に対し、資源開発のために多くの米国人がウクライナに入ることがロシアによる再侵略を抑止するための「後方援護になる」と主張し、ウクライナの安全の保証に向けた米国の軍事的関与には否定的態度を崩していない。
両首脳は昼食をはさんで会談し、鉱物資源の合意文書に署名した上で共同記者会見に臨む。



