青森県八戸市保健所は19日、同市の駅弁製造会社「吉田屋」の駅弁を食べた100人超が下痢や嘔吐(おうと)の症状を訴えていると発表した。食中毒の疑いがあり、市保健所によると、19日午前までの集計で体調不良者は少なくとも関東など40自治体に及び、さらに増える見通し。ある自治体への訴えでは「ご飯が糸を引いている」との情報があったという。
市保健所は17日、吉田屋に立ち入り検査を行った。同日、福島県内の保健所から報告があった。今後、各地の保健所と連携し、体調不良者の数や容体を調べるとともに、駅弁の流通状況や原因の特定も進める。
市保健所によると、吉田屋で製造された消費期限が16日、17日の駅弁が対象。駅売りの他、複数の商社を通じて全国各地で販売された。40自治体について少なくとも福島県、埼玉県、静岡県が含まれるが、それ以外の詳細は現時点で非公表としている。
吉田屋のホームページによると、同社は明治25年創業。