王毅外相、米国主導の国際秩序修正へ連携強化をロシアに呼び掛け

会談するロシアのラブロフ外相(左手前から2人目)と中国の王毅外相(右手前から2人目)ら=18日、モスクワ(ロシア外務省提供、ロイター)
会談するロシアのラブロフ外相(左手前から2人目)と中国の王毅外相(右手前から2人目)ら=18日、モスクワ(ロシア外務省提供、ロイター)

【北京=三塚聖平】中国の王毅共産党政治局員兼外相は18日にモスクワで行ったラブロフ露外相との会談で、「世界の多極化プロセスを推し進め、グローバル・ガバナンスを公正で合理的な方向に発展させる」と表明した。中露への圧力を強める米国が主導する国際秩序の修正に向けて連携強化を呼び掛けた。中国外務省が19日発表した。

王氏は、中露関係について「健全で安定した発展の勢いを維持している」と述べ、実務協力の深化や往来の拡大が続いていると指摘した。両国関係の深化が「引き続き両国それぞれの発展と振興を後押しし、両国人民に重要な利益をもたらす」と強調した。

ロシアのウクライナ侵略について、王氏は「中国は和平交渉の正しい方向性を一貫して堅持しており、自らの方法で危機の政治解決に建設的な役割を果たす」と従来の考えを示した。

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