世界ボクシング協会(WBA)、世界ボクシング評議会(WBC)ライトフライ級統一王者の寺地拳四朗(BMB)と、世界ボクシング機構(WBO)スーパーフライ級王者の中谷潤人(M・T)がダブル世界戦での防衛成功から一夜明けた19日、東京都内で記者会見し、寺地は「KOできたことは良い収穫。(観客の)みなさんに満足していただけたかなと思うし、自分でも満足」と喜びを口にした。
31歳の寺地は元世界2階級制覇王者のヘッキー・ブドラー(南アフリカ)をTKOで破り、昨年1月に30歳となってから4試合連続のKO勝ち。「経験値が増えているのが大きい。まだまだ成長できる」と手応えをにじませた。今後は主要4団体王座統一を目指すが、「普通の防衛戦をやるなら(階級を)上げる可能性が高い。強い相手とやりたい」と述べ、統一戦の実現が困難な場合は2階級制覇を目指す方針を示した。
アルヒ・コルテス(メキシコ)に判定勝ちして初防衛を果たした中谷は「この階級で統一戦をしたい気持ちは強くある」と他団体王者との王座統一戦を改めて熱望。一方で「減量もきついので、上の階級に上げることも見据え、体と相談したい」とも述べた。
ボクシング転向2戦目のノンタイトル8回戦に判定勝ちした元人気キックボクサーの那須川天心(帝拳)も会見し、「デビューからやってきたことが間違いじゃないと実感できた。新たな課題も見えた」と収穫を口にした。