【北京=三塚聖平】中国外務省によると、王毅共産党政治局員兼外相は16、17日、地中海マルタでサリバン米大統領補佐官(国家安全保障問題担当)と会談し、台湾問題について「中米関係における第一の越えてはならないレッドライン(譲れない一線)だ」と主張した。
中国外務省の発表によると、会談ではハイレベルでの交流を維持することで双方が一致した。アジア太平洋地域情勢やウクライナ、朝鮮半島などの問題についても話し合ったとしている。
王氏は17日にマルタのベッラ大統領と会談し、米側との会談について「長時間にわたる意思疎通で、全面的で深く有益な会談だった」と評価した。
一方、中国外務省は18日、王氏が18~21日にロシアを訪問すると発表した。ロシアのパトルシェフ安全保障会議書記の招待で、中露の戦略安全対話を行う。ロシアのウクライナ侵略や、中露両国が関わる安全保障問題について話し合う見通し。